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【薄氷本舗 五郎丸屋/きせつのさがしもの】光にきらめくオトナの琥珀糖

富山県の老舗和菓子屋「薄氷本舗 五郎丸屋(うすごおりほんぽ ごろうまるや)」が季節・数量限定で販売している「きせつのさがしもの」を実食レビュー。寒天の透明感を活かした半生の琥珀糖が、実に美しかったのです。通販情報や日持ちについてもご紹介しています。

目次

「きせつのさがしもの」の美しいビジュアルにひとめぼれ

きせつのさがしものの春バージョンの商品画像
きせつのさがしもの(春色) (3,780円税込+送料)
※購入時期によってバージョンが異なります

薄氷本舗 五郎丸屋「きせつのさがしもの」は、季節限定・数量限定の琥珀糖。毎週金曜日に公式オンラインショップで販売されているんだけど、大人気なので買いそびれること数回。

永遠に無理かもと半ば諦めていたのだけど、2025年の春バージョンを運良く手に入れることができた(現在は夏バージョン)。

最大の魅力は、まるでガラス彫刻かのようなビジュアル。光を受けてキラキラと輝く様子が、まあ美しいこと・・・。平たいお皿に並べて、じーっと眺めていたくなるような、芸術品とも言うべきか(大げさじゃなくてね)。

琥珀糖の各名称

春の草木の芽生えを想起させる、薄紅色や黄緑色などの淡い色合いもキュンとする。
9粒にはそれぞれカクテルの名前が付けられているんだけど、春の色と”ダブルミーニング”になっているんよね。
例えば「グリーン・アラスカ」は春らしい萌葱色とも言えるし、ピンクの「バカルディ・カクテル」は桜色のよう。

作り手が仕掛けた小粋な演出。こういうところ、ホント好きだなぁ。見ているだけで心が沸き立つ、「出合えて良かった!」そんな和菓子です。

実食!

ナカガワ

寒天のぷりっとした心地良い食感。お砂糖の上品な甘みに、カクテルの味わいがほんのり。

ライムやペパーミントリキュールが爽やかに香る「モッキン・バード」や、あっさりとした柑橘の甘みの「アドニス」など、”洋”でありながら、和菓子らしい繊細な風味づけに感動すら覚える。

さっさと食べてしまってはもったいない。光に透かしてみたり、手のひらでじっくり愛でてみたりしながら大事に味わいたい。

「きせつのさがしもの」はガラス造形作家と和菓子屋のコラボレーション

製造元は、富山県小矢部市(おやべし)で260年以上の歴史を持つ薄氷本舗 五郎丸屋
16代目の渡邉克明さんが、硝子造形作家・山本真衣さんの作品『Breeze ブリーズ』に一目惚れしたことがきっかけで生まれた品だそう。

「この作品が和菓子になったら・・」お互いが抱いていた思いから意気投合した2人は、渡邉さんがバーテンダーに指導を仰ぎ、カクテルの色や味わいで風味を表現。そして山本さんが形や色、配列などで監修を担当。

異業種のコラボレーションで誕生した品は、プロフェッショナルな仕事ぶりが伝わってくる完成度の高い逸品に仕上がっている。

ナカガワ

色や味わいで季節を表現している点も本当にすてきだから、改めて紹介させて!

きせつのさがしもの 夏バージョンの商品画像
きせつのさがしもの(夏色)(3,780円税込+送料)
※画像は五郎丸屋オンラインショップより引用

今発売中の夏バージョンは、夏空のような青色に、冷たい小川を思わせる水色や透明、夏の夕暮れのような淡いオレンジなどを基調としている。

それぞれに名付けられたカクテルの名前も夏にぴったりだ。例えば、涼しげなミントリキュールを使用している「モデラート」や、爽やかな柑橘系のカクテル「ミッドナイト」など。

味わいだけでなく、色や形、名前もふくめて季節を想起させるところに和菓子の魅力を強く感じるし、和菓子屋の矜持が現れている。

ナカガワ

「この色はあの夏の日の・・・」と思い出に浸りたくなってしまうような、ノスタルジーを感じるところも、すごく良い。

小矢部市の薄氷本舗 五郎丸屋について

五郎丸屋を紹介するには、小矢部市にも触れておきたい。
薄氷本舗 五郎丸屋のある小矢部市は富山県西部、石川県との県境にある人口約3万人の地方都市です。

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この記事を書いた人

編集・ライター歴25年超のグルメライター。大学時代に京都のタウン誌でアルバイトをスタートし、京都・大阪、東京で多種多様な雑誌に携わり、食べまくる。2014年にフリーランスへ転向してからも食道楽は相変わらずで、これまで食べてきた数は店取材・お取り寄せ含めて計3,000以上。

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